どんなにひどいアルコール依存症者(アルコール依存症を中心としたアディクション領域での問題をもった人を指す)でも、回復に向かえるプログラムがここ(マックグループの施設)にある。
経済的、社会的に、そして生き方に問題を抱えて施設を訪れるアルコール依存症者に対し、私たちは生きてきた経験を分かち合い、回復への希望のメッセージを伝え、更に地域社会に向けて希望のメッセージを発信していくことをその使命とする。
訪れる者に対し、新たな「生き方」に向かう手助けを行うために、AA12ステップに基づく回復プログラムを提供し、共に成長していくことを私たちは目指している。
「A.A.との出会い」や「A.A.12ステップを使って回復の道を歩んでいる人たちとの出会い」によって得られた「回復への希望」を、私たちは確信をもって、施設を訪れるアルコール依存症者に伝え、彼らが地域の12ステップグループ(A.A.を中心とした12ステップグループを指す)につながれるよう、その橋渡しを行っていく。
これらを実現していくために、私たちは次に示す指針のもとで行動する。
■信頼をして
*施設を訪れる利用者の「人間としての尊厳」 を尊重し、回復のプログラムを提供する。
*仲間意識の漂う雰囲気のなかで、互いにアノニミティー(匿名性・守秘)を大切にし、安心してくつろげる居場所を提供する。
■正直に
*提供できるサービスとできないサービスを見分け、常に私たちの「無力」な部分を認識し続ける。
*機会あるたびごとに見直し(棚卸し)を行い、回復プログラムの提供に必要なことを学び続けていくことによって、私たちの経験に深みを加えていく。
■謙虚さをもって
*医療・保健・福祉などの専門機関との関係を大切にし、地域のなかで様々な人やグループとの協働を図っていく。
*自己中心的な思考に支配されることなく、誰をも(職員相互にあっては互いに)コントロールすることはしない。
■伝えつづける
*地域社会に私たちの「回復への希望のメッセージ」を伝えていく。
さいたまマックは、マックグループの1施設として2001年4月1日にさいたま市東新井に設立され、
同年6月4日より開所活動を開始した埼玉県内初のアルコール専門リハビリテーション施設です。
概要
団体名 | 特定非営利活動法人さいたまマック |
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所在地 | 埼玉県さいたま市見沼区東新井710-33 鎌倉ハイツ1F |
代表理事 | 杉村利政 |
職員 | 4名(依存症回復本人 及び依存症者の家族) |
設立 | 2001年4月1日 |
事業内容 | ・依存症者等のリハビリテーション施設の設置運営。 ・依存症者等の相談、生活自立支援事業。 ・依存症者等に関する調査研究、研修事業及び社会啓蒙活動。 ・その他、上記の目的を達成するために必要な事業。 |
実績
さいたまマック開設(平成13年6月)後の通所者のうち、32%の者が回復している。 | 入院中からマックに通所する者を始めとして、医療機関経由でマックを訪れる者が殆どである。 | マックプログラム修了者のうち76%が就労している。また、修了者のうち55%の者が新しい職業を選んでいる。復職者は21%である。なお、就労者のうち72%が新しい職場を選び、28%が復職している。 |
アクセス
【住所】
〒337-0032
埼玉県さいたま市見沼区東新井710-33 鎌倉ハイツ1階
【アクセス方法】
・JR大宮駅東口から国際興業バス 6番乗り場
東新井団地行き → 団地南 下車1分
・JR北浦和駅東口から東武バス 3番乗り場
東新井団地行き → 東新井団地 下車1分